夕方の遠野の町

令和6年度 遠野文化友の会総会を開催しました

令和6年5月21日に令和6年度遠野文化友の会総会を開催しました。

当日は下記の事項について報告と協議が行われ、すべて承認を頂きました。
・令和5年度事業報告と収支決算について
・令和6年度事業計画(案)と収支予算(案)について

当日、遠野文化友の会・多田宜史会長より頂いたご挨拶を下記にご紹介させて頂きます。

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皆様におかれましては、ご多忙の所お集まりを頂きましてありがとうございます。

本日ここに、5年ぶりとなります対面での総会が開催されますこと、心より嬉しく思います。

常日頃は当会の事につきまして、ご理解ご協力いただいておりますこと、感謝申し上げます。昨年、会長に就任いたしました多田と申します。まだまだ浅学菲才の身でございますので、皆様からのご指導ご鞭撻の程お願い申し上げます。

 

さて、遠野文化友の会は、平成24年、前年に設立された公的な団体である「遠野文化研究センター」と対をなす民間主導の団体として設立されました。なかなか読むこともないと思いますので、せっかくの機会ですから、あらためて規約を確認したいと思います。8ページをご覧ください。第2条「目的」の部分を読み上げます。

 

『友の会は、遠野の歴史と文化を学び、未来の遠野を考える人々の自主的な集まりである。会員は主体的にかつ相互に学び、創造し、交流すると共に遠野文化研究センター(以下「研究センター」という。)と連携して遠野の歴史・文化の向上に寄与することを目的とする。』

 

いかがでしょうか。当会の目指すべき姿が端的に表現されていると思います。友の会とは良く言ったもので、義務的な活動ではなく、遠野の文化を好きな者同士が集まり、相互交流の中から学びを深めることができ、遠野の文化をテーマにだれしもが集まることのできる唯一の団体だと私は自負しております。そしてまた遠野文化研究センターとの連携にも触れられているとおり、公的な研究センターの活動や研究成果を、民間の文化友の会で共有し分かりやすく学び合うという役割も期待されております。会員特典として毎年遠野文化フォーラム報告書を送付しておりますが、これはまさにそういった理由から行っているものです。これからも研究センターと共に、車の両輪となって遠野の文化を更に向上させていけるよう、努力してまいります。

 

私が会長に就任するにあたり、二つの思いがあります。一つが郷土芸能の振興。もう一つが遠野遺産の活用です。一つ目の郷土芸能の振興に関しては、昨年「教えて!神楽の人」と題して勉強会を開催しました。詳しくは事業報告の中で報告いたしますが、大変好評を博し、今年度はしし踊りをテーマにして開催いたします。もう一つの遠野遺産の活用に関しては、本年、「遠野遺産フィールドワーク小友町編」を開催いたします。是非多くの方々の参加をお待ちしております。

 

そもそも文化とはなにか。英語ではカルチャーですが、これはラテン語の耕すという意味が語源だとされています。それが英語に入って心を耕す、つまり心を豊かにすることに転じて文化という意味へと変化していったと辞書には書いてあります。要するに、心を豊かにするものすべてが文化だという事です。振り返って、遠野には心を豊かにするものであふれています。郷土芸能や遠野遺産の他にも数限りない文化が息づいています。我々友の会は、遠野の文化を愛する同志として、これらひとつひとつに光を当て、後世へと遺し伝えていかねばなりません。そのためにも会員の皆様の声をお聞かせいただきながら、会の運営をしてまいりたいと思いますので、本日の総会もどうぞよろしくお願いいたします。

結びに、ご参会の皆様のご健勝御多幸をお祈り申し上げ、会長の挨拶と致します。

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多田会長ありがとうございました。

 

すでに告知しておりますが、令和6年度の事業計画として、6月29日に「郷土芸能講座 教えて!ししの人」、7月13日に「遠野遺産フィールドワーク」を企画し、現在参加者を募集中です。ぜひ皆様のご参加をお待ちしております。
今後も引き続き、遠野文化友の会を何卒よろしくお願い致します。