令和7年度 遠野文化友の会総会を開催しました
令和7年5月19日に令和7年度遠野文化友の会総会を開催しました。
当日は下記の事項について報告と協議が行われ、すべて承認を頂きました。
・令和6年度事業報告と収支決算について
・令和7年度事業計画(案)と収支予算(案)について
・令和7・8年度役員の選出について
当日、遠野文化友の会・多田宜史会長より頂いたご挨拶を下記にご紹介させて頂きます。
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令和7年度遠野文化友の会総会 会長挨拶
皆さまお晩でございます。当会会長を仰せつかっております多田と申します。
本日ここに、令和7年度遠野文化友の会総会を開催することが出来ますこと、心より嬉しく思います。会員の皆様には常日頃より当会の事業につきまして、ご理解ご協力賜っておりますこと、厚く御礼申し上げます。
まずは当会の設立目的についてご説明申し上げます。昨年も読みましたが、改めて確認してみたいと思います。規約をご覧ください。
『友の会は、遠野の歴史と文化を学び、未来の遠野を考える人々の自主的な集まりである。会員は主体的にかつ相互に学び、創造し、交流すると共に遠野文化研究センター(以下「研究センター」という。)と連携して遠野の歴史・文化の向上に寄与することを目的とする。』
この中の「遠野の歴史と文化を学び、未来の遠野を考える」という一文を読んだ時に、頭に浮かんだニュースがあります。みなさんご承知の通り、昨年、遠野遺産が「世界の持続可能な観光地トップ100選」に選ばれたことは記憶に新しいところです。この制度の特にユニークな点として、トップダウンではなくボトムアップである点が指摘されていました。つまり、地域住民が自ら価値があると思う物事が、遠野遺産として可視化されている、言い方を変えると遠野遺産は地域の誇りそのものと言えるでしょう。地域の誇りだからこそ地域コミュニティの中心として、地域を挙げて保存伝承していくという運動の原動力になるのだと思います。遠野市観光協会の遠野遺産を紹介するページの最後には「遠野遺産が示す未来」としてこんな一文が書かれてありました。
遠野を訪れた際には、ぜひ遠野遺産をめぐり、その背後にある地域コミュニティが大事にしてきた物語や活動に触れてみてください。それは単なる過去の遺産めぐりを超えた、文化を未来につないでいくきっかけ探しの体験となるでしょう。
先ほど読み上げた規約に書かれたキーワード、「遠野の歴史と文化を学び」「未来の遠野を考える」がこれで網羅されました。遠野遺産を巡ることは文化友の会の規約にも適うということがご理解いただけたことと思います。
前置きが長くなりましたが、ということで本年も遠野遺産フィールドワークを開催します。本年は綾織町の遠野遺産を巡ります。是非多くのご参加をお待ちしております。その他にも昨年に引き続き郷土芸能講座や、新規事業として遠野の貴重な伝統文化である昔話を聞く講座も開催します。また、伊能嘉矩没後100年柳田国男生誕150年ということで、10月のフォーラムでは伊能嘉矩についての講演やパネルディスカッションが開催される予定ですが、まだ市民の認知度が低いですので、ことあるごとに話題にしたいと思います。
総会資料をご覧いただければお分かりの通り、会員の減少に歯止めがかかりません。私が会長になってから遠野ファンを増やすことが出来たのか、遠野の文化を楽しく学ぶ機会を適切に作ることが出来たのか、この一年の活動を顧みて、自問自答の日々を送っております。せっかくの機会ですので、会員の皆様からの率直なご意見をお聞かせいただければ幸甚です。これは社交辞令ではなく、各イベントにはそれに興味のある人が集まるため良い評価を頂けておりますが、イベントに参加しない方からの意見を頂戴するのはこの総会の場くらいで貴重な機会となります。繰り返しになりますが、是非率直なご意見を賜りたく存じます。
では本日の総会、よろしくお願いいたします。
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なお、令和7年・8年度の役員選出についても承認を頂きましたので下記に名前のみ紹介いたします。
会 長 多田宜史(再)
副会長 富川岳(再)
幹 事 多田陽香(再)
幹 事 佐々木大輔(新)
幹 事 阿部拓也(新)
幹 事(会計) 阿部和美(再)
監 事 鈴木裕子(再)
監 事 荒矢さやか(再)
今後も引き続き、遠野文化友の会を何卒よろしくお願い致します。